ドラマの「ヒキ」の鉄則/りさこのルール12話ネーム公開。
おはようございます。
毎週日曜日は、りさこのルールのネームの先行公開日!
そちらと合わせて、今回は物語における「ヒキ」の話。
マンガ執筆の合間に、「梨泰院クラス」っていうNetflixの面白い韓国ドラマを見てるんですけれど。
先月から僕はLINEマンガで連載を始めており、そこで実感してきている「ヒキ」が、この梨泰院クラスは本当に良くできていて。
ヒキ、つまり、話をどのタイミングでいったん終わらせて、
「くそー次も早く読みたい!!」
と思ってもらえる着地の仕方、というか、着地をしないでおいて
「どう着地するんだろう!?」
と思わせながら終わる、というのがヒキだと思うんですけれど、
自分が連載で毎回ヒキを試行錯誤しているぶん、ヒキへの意識がすごい上がって来ているからか、
その状態で面白いドラマを見ると、自分の気持ちがどのくらいコントロールされてたかっていうのがちょっとわかってきて。
もう、「梨泰院クラス」とか「トッケビ」みたいなすごいヒットしてるドラマレベルになると、ヒキ方がえげつない。
そりゃ次を見ないわけにはいかないよ。
僕なんて原稿やばい時に、3話一気に見てしまった。梨泰院クラス。
それって相当なヒキだと思うんですけど、
何が人間にとってヒキなのかっていうのに、突如気づいたんですよね。
別に気づいたっていうか改めて言葉にするだけですけど、、、
完全に「人間の感情」ベースなんですよね。
人間の気持ちが大きく揺れ動いて、これどうすんだよこの想い、とか、単純にどっちの女の子を選ぶんだろうみたいな、たとえばそういう感情だと思うんですけど、そのどうすんだよって言う状況の「どうすんだよ感」の作り方はいろいろあれど、大前提として「この気持ちどうなるんだろう」っていう、大きく動いてる感情への興味があって、それ抜きにしたヒキみたいなのは、ほとんどないんじゃないかなぁと思いました。
まあ「犯人誰だったんだ?」とか「死ぬのか?助かるのか?」みたいなことも、ヒキっちゃヒキだと思うんですけど、多分それを描いただけだったら、ヒキになってる時と、なってない時が出てくると思って。
「犯人は誰だろうか?」って言われてもそんなに気にならないなあっていう時って、「バラされる側の感情が弱い時」っていうか。
たとえば、犯人がもしかしてあの人だったら、この人はめっちゃ辛いだろうなぁとか、嘘だろ?みたいな、信頼してたのにお前かよ!っていう、視聴者的にも
、登場人物的にも、凄まじい感情があるかどうかで、犯人気になると思うんですよね。
「ブラックキス」っていう日本映画があるんですけど、手塚治虫の子孫が作った映画で。これがすごい「意外な犯人」なんですね。
作者の手塚眞さんも、「いままでこういうストーリーはなかったはずだ」って豪語してて、ここからネタバレなんですけど、、、
どんなオチかと言ったら、
登場人物じゃない人が犯人なんですね。
まったく動かなかったですね、心が。
おい〜、子孫〜!!って思いました。
今日のふむごとでした。
ここから先は、今週水曜日更新「りさこのルール」12話のネームを先行公開です!
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出会いをぜんぶマンガにする、インサイド・ストーリー
出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…
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