やじまけんじと僕
やじまけんじ君とは一度、喧嘩になりかけたことがある。
お互い、Twitterやコルクbooks(現コミチ)に毎日作品を投稿していた。
その時はまだ、対面で会話したことはほとんどなかったけれど、Twitterではよく会話していたので、僕はやじまくんにちょくちょくからんでいた。
あるとき、僕はやじまくんのコッペ君に対して「クマならおれの方が好きだ」「本当のクマとはこういうものだ」的な漫画をアップして(全然おもしろくない)、ウザ絡みをした。
じつは戦闘民族であるやじまくんのことを知っている現在であれば、ゾッとする所業であるが、当時はやじまくんのことをなにも知らなかったので、マンガバトルをしかけてからみたかったのだ。
そのウザ絡みクマ漫画に対して、やじまくんはあきらかに気分を害しつつもオブラートにつつんだような返信をしてきた。
僕は直感で「あ、これは怒ってるな」と気づき、すぐに新宿三丁目で飲みに誘って、和平交渉に入った。
この日から、僕とやじまくんはグッと仲良くなった。
、、、それから僕とやじまくんは、去年、同じタイミングで「コルク専属」の作家になった。
当時、完全に専属契約のマンガ家は、「君たちはどう生きるか」で超ヒットを飛ばした羽賀翔一くんの他には、僕らしかいなかった。
フォロワーは当時も今も圧倒的にやじまくんの方が多いが、同じスタートラインに立った。2019年の4月のことだ。
そこからちょうど一年の、今日。
ついに、やじまけんじくんの新生「コッペくん」がLINEマンガの週間連載でスタートした!ぜひ読んでみてほしい!!!▼
「コッペくん」はこちらから
縦スクロールのフルカラーマンガだ。
1年前では想像もできなかったような仕様だ。
僕の「りさこのルール」も、明後日(22日)に連載がはじまる。
1年間、僕とやじまくんは「ラッキーズ」というコルクのマンガ家たちで結成されたチームの一員として、マンガをどうやったらおもしろくできるかを考え実践し続けてきた。
正直、こんな幸せな一年はなかったと思える。
もちろん、これはコルクと一緒にビッグになるためのビジネスでもあるから、結果を出すのは大事だけれど、僕は物語を作ったりかんがえたりしていられる、その瞬間瞬間を、幸せだなあと感じる。しかも、1人じゃなく、同じ方向をみている仲間がいるのだ。
今日は朝からソワソワしていた。ソワソワしながら、こんなソワソワを味わえるなんて幸せだなあと思った。
今日は一日中、TwitterやFacebookで、漫画家仲間たちが「コッペくん」を応援していた。めちゃくちゃいい日じゃないか、と、そればかり思った。
今、けっこうキワドイラインに追い詰められている「りさこのルール」原稿をいったんおいて、これを書いている。いつまでも書けてしまいそうなので、このへんでおわりにしよう。
やじまけんじくんのTwitterをぜひフォローしてね!
ここから先の有料部分は、去年の1月に描き、「りさこのルール」の原型となった1ページマンガたちを掲載します。
当時読んでくれていた人は懐かしく読んでもらい、初めて読む人は、お楽しみください。
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出会いをぜんぶマンガにする、インサイド・ストーリー
出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…
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