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人間だけが持つ「ものを残したい」という感情。

こんにちは、ふむダチ(濃いふむファン)の皆さん!

cakesで週刊連載中の「りさこのルール」が3週連続デイリー1位にランクインして、月間ランキングでも現在10位にいます。今日も1位が獲れるのか!?ドキドキして待ちます!

まずは今週描いた絵です。

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この絵を描く理由は、これを描いているときは瞑想に近い状態になっていて(自己申告)、この感覚をマンガを描いてるときにもどうにか得られないものか、と思ってやってます。

あと、今週から毎日1ページ描く、短編マンガ更新をTwitterで始めました。

「見えるとつらいものが見えている」▼

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まだ4日なので、ここまで。#5は本日更新します。

15日とか続けて15ページの短編が出来上がるイメージ。それを繰り返し続けて奇想短編集を作る狙い。描いてる長編のネームの合間に、脳髄反射で思いつたまま、自由に1ページマンガを描くのはとてもいい。自由に描くとこうなり、長編で色々試行錯誤して描くときはこうなる、それぞれにいいところがあるな、と気づいて、相互作用が起きればいいと思っている。

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◯人間だけが持つ、「ものを残したい」という感情。

先日、実家に帰った時の食卓のこと。
漬物用の箸がやけに小さいので、よく見たら僕が幼稚園の頃に使っていた箸だった。つのだ家は、それ以外も、僕が小学生の頃から使っているコップやら皿やらがたくさんある。「この箸とかコップ、まだ使ってるの?幼稚園のときからあるじゃん」と僕が聞くと「そうなのよね。あの頃に使ってたやつだ、と思うとなんか捨てたくないし、別にまだ使えるしね」と母が答えた。
こんな感覚は人間だけが持っているのだろうか。いま、そこにその箸があったから、この会話が生まれ、なんだかホワンとした空気が流れた。この箸を合理的に捨てていたら、こんな会話も生まれず、僕が何かを感じてこの文章を書くこともなかった。

さらに、僕の実家のマンションの駐車場には、長年放置されて埃の被ったベンツが2台置きっぱなしになっている。駐車場料金を払って、放置しているのだ。
実家に帰るたびに「まだ放置されてる」と思うその車からも、ストーリーが埋まっている匂いがする。
昨日、こんな記事も出た。伊藤かずえさんが、長年乗っている愛車のシーマを日産がレストア(初期の状態に戻す修理)するというニュース。同じ車を愛し、修理し続けながら長年乗る。新しく買い替えた方が合理的にはいいのに、「いや、これがいいんだ」と乗り続ける感覚、その人間の不合理な部分、こういう謎にドラマを感じる。コミネザ・ワールドがここにある気がする。


やはり僕は「ものを残したい」という感情、「残ってきたもの」から感じとる感情、それに不合理にこだわることこそが人間的なのではないか、という思いを強めたのだった。

これは、新作に生きてくるテーマだと思っている。


ここから先は、作画をホリプーが務める新作マンガの一本「ザ・クレイジー(仮)」のネーム先行公開。先日の第一話に続き、第二話を公開します。
一話も二話も、まだブラッシュアップしていくので、率直なご意見をもらえたらとても嬉しいです!!▼

それと、りさこのルール改め「リアル・ユー」の電子書籍版の表紙も先行公開します!

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地方移住したマンガ家とその家族が、日々の生活で何を思い、何を創作し、どう暮らしているかがわかります。

出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…

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