見出し画像

気づいちゃった話

ふむダチのみんな、こんにちは!週刊楽屋ばなし⑱です。

今日は、僕が今週気づいたすごいことを話そうと思う。本当にすごいんだけど、このすごさは多分伝わらないんじゃないか、でも伝えたいなという葛藤の中で執筆していることをご容赦願いたい。

◯時間を勝手に作ったのは人間、つまり、、、

僕は去年末、連載が終わってから、毎朝仕事始めに「今日のスケジュールと雑感」を書いてコルクスタジオの共有グループに投稿し、一日の終わりにも「今日の振り返り」を書いて投稿してきた。毎日だ。毎日。好きなのである、こういうのが。
そして、3ヶ月くらい続けて、ふと気づいた。

「今日」ってなんだ?

なんでこんなことを思ったかというと、「今日も予定通り終わらなかった」「今日は全然進まなかった」など、決めた予定がうまくいかなかったときに、そういう言葉をよく使っていて、ちょっと待てよと気づいたのです。

「終わらなかった?本当にそうか?『今日』というラインを勝手に自分で引いてるから、終わらないということが起きるのではないか?『明日の午前中までを今日』と呼べば、終わるじゃないか」

「そもそも、今日とか明日とかを勝手に生み出している人間は、なんなのだ?世の中が、わかりやすくそこを区切りにしたがるが、こっちが全て決めていいのでは?」

「もっと言うと、時間もだ。10時ってなんだ?15時ってなんだ?勝手に数えて勝手に決めている。指標にはなるが、それもこっちで決めていいんじゃないか?」

「総括すると、『何かが終わらない』などということは存在しないのでは?『終わるまでやる』いや、『自分が終わったと思うまでやる』だけなのでは?」

「世の中は他者との関係があるから、お互いの世界をすり合わせて『締め切り』を作る。ビジネスではそれでいい。だが、絶対的な『締め切り』の場面などは本当はとても少なく、あらゆる場面で勝手に自分が生み出した『虚構の締め切り』に苦しめられていることばかりではないか」

、、、さて、おそらく8行前くらいで、多くの人がこの文章を読むのを離脱していることだろう。しかし僕は止まらない。これはすごい話なのだ。

「起きたら顔を洗わなきゃ」。いや、そんな感じなら全く洗わなくていい。洗わなきゃってなんだ?
「起きたら顔を洗いたいんだ」で初めて、洗えばいいのだ。ウォントだ。人生は短い。ウォントのこと以外やる必要ない。

このようなことが1日のなかで随所にある。自分の行動は、本当に自分のウォントなのか?それだけだ。

洗顔ですら、そうなのだ。

「マンガ描かなきゃ」とかが口癖だとしたらやばい。いやいや、描かなきゃいいじゃん。数あるやりたくないことの中でも、もっともやらなくていい部類だろう。

僕もついつい言ってしまうことがあったが、言葉は言霊だ。この口調が出る時は、心の中にも「やらされている」感覚が生まれているのだ。

そんなことに埋め尽くされた人生、どうだろう。

僕の前作「りさこのルール(リアル・ユーに改名予定)」では、りさこや教祖りあるは「ウォント」だけで生きる存在だった。
それに園田が憧れたのは、「マスト(しなきゃ)」だけで生きている人間だったからだ。自分のやりたいことではなく、他人のことを横目で見て、俺もあれをやらなきゃ、ということに囚われて生きていた。

僕は、この漫画を描きながら、人生に必要なのは「ルール」ではなくて「思想」だと気づいた。ルールは「ルールだから〜しなきゃ」ということに陥る。思想に「しなきゃ」は存在しない。


このような、すごいことに気づいて、僕は「うわーすごいことに気づいたなー」と思って、コルクスタジオにも共有し、ここにも書いてしまった。ここまで、およそ15分。
これは本当に、3ヶ月振り返りを毎日続ける中で、自分で気づくに至ったことだ。
誰からの借り物でもないと思う。だから深く心に浸透している。
これを読んでも、残念ながらみんなの心に浸透はしないと思う。でも、「しなきゃ」という言葉を使ったときに、ふとこのノートを思い出してもらえたら、という思いで書いた。

ーーーー

◯ストーリーマンガが描き出せない人におすすめ、、、

抽象度が高すぎる話の後に、めっちゃ具体的な話をお届け。
具体を抽象を行き来する楽屋です。

ストーリーマンガが描けない時に、これがいいと思います。

主人公の4コマ漫画を毎日一本描く。これだけ。

4コママンガのいいところは、たくさんあるけれど、まずは「たった4コマでいい」ということに尽きると思う。コマ割りもしなくていいんです。

主人公の、なんでもいいのでエピソードを4コマで描く。ちょっとしたオチをつけて、4コマとして成立させる。1日中、ストーリーマンガを描こうとして、悩んで、「ああ、何もできない!」となるくらいなら、4コマが1日一本溜まっていく方がいい。1週間で7本。28コマもできてる。その中にきっと、ストーリーの種もあります。

もし、4コマが全然描けないとしたら、、、、ストーリー漫画にするのは、ちょっと無理なんだと思う、少なくともその主人公で。それがわかるだけでも、前進だし。

ああ、いいことしかない、4コマ!4コマは本当にすごい発明だ。


文字ばかりで疲れたので、
新連載とは別で可能性を探っている作品の実験作▼

画像11


画像11

画像10




ここから先は、有料部分にて、
新連載に向けて、まさに僕が実践している4コマを何本か載せます。先週に引き続き。ほぼ毎日描いてるから、たくさんあるな〜。打率は低いけど、打席には立つ。そういうイメージです!


画像1

続きをみるには

残り 0字 / 7画像
地方移住したマンガ家とその家族が、日々の生活で何を思い、何を創作し、どう暮らしているかがわかります。

出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…

この記事が参加している募集

最近の学び

ふむダチのみなさま、ほんのひとつのいいねやコメントが僕の日々の力を倍増させます!ありがとう。サポートなんてされた日には、昼飯にプラス100円でオプションのおかずつけちゃうくらい気持ちがはずむよ。ふむダチに見てもらえてるということが元気玉になる。!