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週刊楽屋ばなし14 ー2020年振り返りー①


というわけで、今日の週刊楽屋ばなしは、2020年の振り返りをしていきます。


シンプルに、過去のnoteの抜粋で、今年の振り返りをします。

僕、この一年270本くらいの記事を書いたらしいんです。音声投稿とかも含めて。だから、結構緻密に、行動と感情も記録されている、、、。
 
投稿数に対してのいいね数や、読まれた数字は驚くほど低い!
流石に、リアクションを気にしなすぎかも知れないな。
来年はもっと読む人のことも考えよう。


さて、

「振り返る」ということの重要さは、前にも楽屋ばなしした通りです。

今日は2020年6月までの振り返りを、当時の僕の言葉そのままに振り返りしていきます。

1年は長すぎるので、2回に分けます。

(後半は、年明けてからになっちゃうけれど、
「2020 12月までの振り返り+2021の展望」という形でお送りします)



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2020年、〜僕がnoteを見返したときに、ピックアップしたくなった言葉たち〜


2/20

物語を作るとは、どういうことなのだろう。
昨日、担当編集の佐渡島さんから
「まだ物語にダイブして描いていない」
と言われて、その状態のことがよくわからず、悩み、口数が減った自分がいた。

ー今の僕の感想「今もまだよく分かっていないけれど、連載後半は、常に日常をなんでもりさこのルールに繋げようとはしていた気がするな。」


2/21

直感の選択と、悩んだ末の選択は、85%の確率で同じ選択をするのが人間である、という記事をどこかで目にして、僕は直感でその内容を信じて実行してみることにした。
裏どりは何もしていない。悩んだ方が、やる事の価値やクオリティが上がる気がするという、自己満足に過ぎないのかもしれないと思った。

ー今の僕の感想「直感も結構大間違いなことがあるよ。あったよ。」


2/22

マル秘展というのを21_21に観に行って、「デザイナーのプロダクトノートめっっっちゃかっこいい!!」という刺激を受けた。
絵もべらぼうに上手いし、なにより、メモや思考の痕跡がすべて美しい状態で記録されている。ものすごい美意識のかたまりのような展示だった。園田だったら速攻で真似するなと思い、僕も今日これからかっこいいノートを買いに行く。
マンガを美しく、かっこよく作っていくのも大事だなと思った。

ー今の僕の感想「いやあ、全然できていないね。2021年引き続き課題だよ」

2/23

「りさこのルール」13話までの、ネームの大構成を書いた。
流れ自体は悪くない。そういう出来事が起こるんだろう、ということはわかる。
でも、、、
「この物語は、どういうところが見せ場になっていくんだろう?」
ということが露呈してきた。
「主人公に壁が与えられて、それを乗り越えていく」というのはマンガの幹なのだけれど、
その「主人公の壁」がなんなのか?というのが、はっきりしていなかった。
どんな壁を、どんな工夫で乗り越えていくのか?がわかるようにならないといけない!

思考の角度を変えるため、前日に行った「マル秘展」の、巨匠デザイナーたちのプロダクトノートの真似をして、手書きでノートに思考を整理していった。
それが気分転換になって、これまで光を当てていなかった、園田の壁について考えることができたように思う。

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「園田の他者への向き合わなさ」という気づきも、こういう妄想から見つけたし、ノートに静かに向き合うことが、自分の内面に光を当てるトリガーになった。

実は、人と人のコミュニケーションのことは、ここ数週間の僕のトピックだったことを思い出した。

いわゆる「つのだ惑丸戦争」ー僕のちょっとしたからかいから、マンガ家仲間の惑丸くんを怒らせてしまった事件ーから、つのだ秋野バトルでの自分の感情、その前後のコミュニケーションのちょっとした変化、僕にとっては、どんなマンガのスキル授業よりも、身になる体験だった。
コミュニケーションが深くなる瞬間には火花が起きることもある。そこで当事者になるか?離れた部外者であるか?人生で何度そういうことが起きたか、起こさずに平穏になんとなく生きた時間にどれだけの意義があったのか、、、、

そういう思考をたどって、園田のキャラクターについて深めていった。

そして、園田が出会うキャラクターがどれだけ深まっていくかは、「園田がそのキャラクターたちをどれだけ深く知っていくか?」ということとリンクするんだと思った。

そういう点で、「りさこのルール」に客観カメラはなく、
園田の「人や世界への理解度」が画面を豊かにしていく話だ。

ー今の僕の感想「惑丸くんは最終回の原稿の色を塗ってくれるくらいの仲間になりましたね。人間関係のすごい変化。」


2/25

「健康第一、じゃねえぞ。」
これは、最近僕が絵の師匠から言われた言葉だ。
師匠はべらぼうな量の仕事を圧倒的なクオリティでこなしている人間だ。
ああ、やっぱり、健康とか言ってないで、やりまくるしかないのかあ、、、と腹を括った瞬間、師匠は続けてこう言った。
「健康第一とかじゃなくて、健康が全てだから。」 

、、、つまり、クリエーターにとって、健康は「一番大事」というレベルの話ではないらしい。

ー今の僕の感想「ちょうど新型コロナが、実は結構やばくね、、?となる直前くらいのnote。僕は連載期間中、最後の最後、最終回の時に体調を崩しやんした。健康、本当に今も僕の大きなテーマ。まあ全人類そうだろう」


2/27

先日、確定申告で実家に帰った時に、父がこんな話を始めた。

「寝室に、幽霊が出るんだ。」

突然の怖い話スタートに、僕はぎょッとしたが、父はお構いなしに話を続ける。

「寝ているときに、これまでに三度、肩を叩かれたんだ。お母さんが起こしに来た、と思って目を開けると、誰もいない。確実に、体に触れられた感覚があるのに。」

ー今の僕の感想「この前両親に会ったときにも、新しい心霊話をされました。怪談でコミュニケーションとってくる両親」

2/28

良い似顔絵のように、キャラクターデザインをしたい。
マンガ家仲間の羽賀翔一君は、圧倒的に似顔絵がうまい。
似顔絵に関して、こんなにうまい人はそうそういないのではないか、と思う。
有名なマンガ家でも、似顔絵となると、急に写実っぽくなる人もいる。
造形をイチから似せると言うよりも、その人の出す雰囲気、挙動を含めた「その人の構成要素」を抜き出し、一枚絵に落とし込むことで、似てる!と思える。
モノマネ芸に似ている。
自分のマンガに登場させるキャラクターも、本当にいる魅力的な存在を、マンガの世界に落としこんだような描き方を目指したい。
自分でも「この人はいる」と思えるところまで突き詰める。
街中でそのキャラクターとすれ違う可能性を、ゼロじゃなく感じたい。

ー今の僕の感想「どうでもいいけど、このわかったような口ぶりが腹立たしい」


3/1

「チョコ!どこ!?」
と大きい声でラップすると、いい感じだ。
ここにもマンガとの共通点、ヒントが詰まっている。
「バレンタインデーだってのに、俺がもらえるチョコはどこにあるんだよ!」
という嘆きを、超短く言うことで、そこに可笑しさが生まれるし(生まれるということで話を進めさせて)、
同時に韻を踏んでいることで、音としても気持ちいい。
マンガの役割も、こういうことだと思う。

ー今の僕の感想「何かと何かを繋げて語るのって、結構簡単というか、大体なんでも繋げようと思えば繋げられるから、罠なんだよな。このたとえは好きだけど、よく考えるとラップである必然性がないというか、韻を持ち出すのは実はズレてるからな。」


4/16

ついに、はじまる1週間前を切りましたので、そこまでの毎日をなにかしら記録していこうと思い立ちました。

こんなご時世ですが、オンライン取材の予定もあったり、ぼくと、同時に連載を開始するやじまけんじ君2人の紹介記事が出る予定だったり、連載開始のお祝いをコルクの仲間たちがしてくれることになっていたりと、盛り沢山で、あ、いい人生だな、と幸せを感じます、、、!ありがとう。

昨日、音声ラジオ投稿では言ったのですが、部屋での癒しを求めて鳥を飼い始めたんですよね。

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ー今の僕の感想「赤ちゃんのきよちゃんかわいい💕」




4/23

1年かけた、「りさこのルール」プロジェクト。
昨日4/22に、ついにはじまった。
ここから、毎週水曜日に更新される。
僕は佐渡島さんと出会ってから、あらゆることをさらけ出してきた。
佐渡島さんを「さらけ出させ屋」と名付けてマンガに登場させたのは、僕が初めてのはずだ。

ここからは、毎週水曜日に更新される「りさこのルール」本編そのものが、あらたな「道のり」だ。
昨日、そのスタートラインに立った。
ここまでの過程がどうだった、とかはどうでもよくて、今は、これからの道のりについて目を向けていこうと思った。

ー今の僕の感想「イキってるなあ。笑 でもこの7ヶ月の連載は本当にいい道のりになった!!2年の連載より、7ヶ月✖️4回で4作品連載をしたい。」


4/30

りさこのルールの連載が始まり、1週間が経過しました。
何人の方に読んでもらっているのかは、わからないけれど、
不特定多数の方に「読まれている」という感覚はすごい体験で、
1年かけて作っていたときには気づかなかったことに、たった1週間で気づいたりするものです。

ー今の僕の感想「冷静ぶっているが、確か全然読まれていないと判明した頃だな」


5/10

今日は、今週水曜日に更新される「りさこのルール」の11話のネームを、有料マガジンで先行公開。今後、毎週日曜日にネームを先出しするサイクルにするかもしれません。
ネームから原稿になる段階で、細かい調整が入ったりしているので、そこも楽しんでもらえたらうれしいです!
それと、もう一つ。

マンガで世界をめざす、僕と担当編集の佐渡島庸平氏は毎週2回、30分ほどのズーム会議をしています。その会議を、このnoteをチェックしてくれている人にはぜひ観てほしいなと思うのです。
そこで!このnoteから見ることができる「コンテンツ」として、生配信のリンク、録画のリンクを載せていこうと思う。

ー今の僕の感想「この頃から、有料マガジンでのネームの先行公開と、佐渡島さんとの定例会の生配信を始めたんだなあ。」


5/17

マンガ執筆の合間に、「梨泰院クラス」っていうNetflixの面白い韓国ドラマを見てるんですけれど。
先月から僕はLINEマンガで連載を始めており、そこで実感してきている「ヒキ」が、この梨泰院クラスは本当に良くできていて。

もう、「梨泰院クラス」とか「トッケビ」みたいなすごいヒットしてるドラマレベルになると、ヒキ方がえげつない。

何が人間にとってヒキなのかっていうのに、突如気づいたんですよね。
別に気づいたっていうか改めて言葉にするだけですけど、、、
完全に「人間の感情」ベースなんですよね。

ー今の僕の感想「この頃ようやくそれに気づき始めたようだ。


5/24


実は、来週水曜日から、りさこのルールのバナーイラストが変わります!!
それが、、、、これです!!!

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この新しいバナーで、担当編集佐渡島さんに「初めてメジャー感出てきた」と言われました。
キャッチコピーも抽象度が下がって、具体的になりわかりやすいですね!!

、、、なぜ変更するのか?
実は、このバナーではものすごくクリック率が悪くて!!
勝負が始まりすらしないという結果が、
初日からはじき出されていたのです!!!

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ー今の僕の感想「もとのやつ、クリックするわけねえ!!」


5/31

マンガ家仲間の、羽賀翔一くんに、先日起こった<とある出来事>を話した時のこと。

「ふむさん、りさこのルール、きっと売れるよ。」

と、羽賀くんが言った。
僕はその言葉に内心興奮し、顔を赤らめて(zoom越しに)、しかし冷静を装いつつ羽賀くんにその理由を聞いた。

羽賀くんは、ゆっくりと僕に、その理由を話してくれた。

なんでも、僕が体験したその<出来事>は、
あの<村上春樹>がデビュー作「風の歌を聴け」で、
群像新人文学賞の最終選考に残る前日に体験した出来事と、
同じなのだそうだ。

ー今の僕の感想「そう、僕は、あの日、足に針金がからまっている鳩を助けた。春樹のようにね。りさこのルールは、今現在、売れたとは言えないけれど、これから売れるのだ。いや、すでにもうたくさんのものを手に入れたのかも知れない。」


6/6

今日はこれから、久しぶり「ラッキーズ・ハガ部」の合宿!
ラッキーズ・ハガ部とは、コルク所属の羽賀翔一くん、やじまけんじくん、ホリプーくん、僕のマンガ家チーム。
大事な話を定期的にしています!

ー今の僕の感想「コロナの時代、久しぶりにみんなに会えた日だ。この時、とても豊かな創作談義をしたな。楽しかった。」

6/13

タイトルにもなっている「りさこ」という存在の登場率は、現在13話中2回。
ゴジラか、それよりも少ない登場分数かもしれません。
ゴジラは、破壊神であり、時に他の怪獣から日本を守る守護神だが、
りさこは一体なんなのか判然としません。
火の鳥は不死鳥として人類の葛藤と成長、愚かさ、、すべての歴史を見守る語り部。対して、りさこは人間です。

読者の目に、「りさこ」はどのように映っているのだろうか?
実は、最近僕らマンガ家仲間や編集佐渡島さんの間では「読者の感想を揃える」ことの重要性が議論されている。

ー今の僕の感想「これが最後まで達成できなかったんだな。課題は分かっていた。」


7/1

現在、NONSTYLE井上さんとのコラボ企画で、一緒にりさこのルールを面白くしていこうと思っています!!▼


ー今の僕の感想「コルクに所属していて、本当に良かったと思うのは、自分の地位に対して、とてもでかいチャンスの場に放り込まれることだ。この井上さんとの企画もそう。サッカーでも大事なのは、ゴール前でボールが飛んでくるところに「いる」ことだ。コルクにいると、よく僕はそのサッカーの例えが浮かぶのだ。井上さんとのコラボのおかげで、だいぶマンガの認知が上がった実感があった。」



ーーーーーー


いやあ、まだ一年の半分なのだけど、だいぶ長いので、とりあえずここまで。しっかりとここまで読んでくれたふむダチ、ありがとう!!!!

ここから先は、有料部分で、僕の「新連載へ至るnote」です。

このシリーズも2021年末に振り返った時に、とんでもないことになっていますよ。きっとね。

ここから先は

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地方移住したマンガ家とその家族が、日々の生活で何を思い、何を創作し、どう暮らしているかがわかります。

出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…

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