「運命のリフォーカス」新オープニングネーム限定公開
今週は体調をめちゃくちゃ崩しながらも、なんとかひとつの成果を得ることができました。
佐渡島さんとの今朝の打ち合わせをもとに自分の振り返りをAIで文字起こししたので、今週もそれと共にネームを公開します!どうぞ!
「運命のリフォーカス」現公開バージョンの冒頭を振り返り
今公開されてる「運命のリフォーカス」の1話の冒頭をしっかり改めて振り返りました。
すごい考えた結果なんですけど、
主人公が直面してる異変から入ること自体はやっぱりいいなと思って。
そうじゃないところから入るのも色々試したんですけど、それは去年1年ずっと試したことで、やっぱり違うなって改めて思って。
異変から入ること自体は、ほぼ確定なんじゃないかなっていう風に思ったのと、じゃあ何がうまくいってないかっていうと。
その直面してる場面で、主人公が思わなそうなナレーションが入ってること。
「運命論的なテーマをオープニングで言いたい」ってことと、
「そういう運命論的な考え方を持つキャラっていう情報を入れたい」がために、ナレーションを入れてる。
読者的にはそういうこと言いたいってこと自体はわかるけど、別にピンとは来ないですよね。
あと、キャラも別に好きにならない。
「キャラを見せてる」って、キャラに興味持てなきゃ意味ないから、それは入ってないのと一緒だなって。
で、そもそも主人公の星哉は、そういう運命論的なことを考えるキャラなのかっていうのも考えてて。
で、違うなと。
そういう「諦め」みたいなものが深層心理にあったとしても、 普段からそんなこと考えるやつじゃないなっていうの思って。
そもそもそういうやつを描きたいわけじゃないっていうのもあるし。
むしろこういう人生のやつは、逆にどう生きていくかってことを必死に考えてきた男なんじゃないかなと思って。
だから、まず伝えたいキャラもテーマも違かったなってこと。
彼はもっとどう生きていくかってことを必死に考えてる奴であり、
その哲学として、例えば、何事にも良いとか悪いとかはなくて、どんな物事も捉え方、考え方次第、 道具も使い方次第みたいなふうに思ってる男であり、どうにかポジティブにしようとしてる人間だっていう方がいいな、頑張ってる奴だなあって思えるなと。
ちょっと現状の1話冒頭を見て見ましょう。
まずですね、「星座はずっと昔から変わることはない」というナレーション。
ここでは、ふーんと思って、これは何を言いたいのかなって、とりあえずスクロールはするなって思うんですけど。
次に、苦しそうな男の絵で「人の運命も同じ。あがいたところで変えられない」とくる。
星の例えを出してまで、ここまでコマ数かけて、運命は変えられないって言ってるだけなんですよね。
「俺の名前もそう言ってる」に関してはちょっとよくわかんないですよね。名前がわかんないから。
さらにその次の「だから俺はいちいち悩まないと決めた」っていうので、なんか悩まないことにしてるキャラっていう風に僕は見せたかったのだけど、
そういうキャラだとしても別にまだ興味はそんなに持てないと思う。
状況がよくわかんないまま進んでるし。
で、カメラに死体が映って、
「もしも人の死を先に知る力を手に入れたら?」って、
急に設定説明のナレーションになっちゃう。
急に読者の方向いたなって。
このオープニングによって、
死が見えるカメラが手に入ったっていうことは迷わず伝わるけど、
じゃあこのオープニングに、何度も立ち帰れるテーマが含まれてるかっていうと、 やっぱ含んでないんですよね。なんか、設定を言っただけだなと思った。
こう考えた上で、このように描き直しました。▼
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出会いをぜんぶマンガにする、インサイド・ストーリー
出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…
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