僕という作家
結局、どれだけ深く細かく、作家としての自分を語れるかが、この小さな存在である僕がスピルバーグを倒すための唯一のキーだと思う。人はいつかみんな死に、それはスピルバーグだろうとふむだろうと同じ。あの世に作品は持っていけない。この世にのみ、作品と人生譚が残る。同じ人間として、この同じ重さの命を、どれだけうまく紹介できるか。人生をかけて、紹介していく。関わった他者も含めた、この人生を。それを作品というかたちでも、インタビューでも、すべての所作でも、語るのが、作家の役割と思ってやっていく。
スピルバーグにはないものが僕にはあるはずだ。それを丁寧に、ゆっくりと、しかし確実にスケールアップしていけば、可能性は見えてくる。僕は自分を信じる。34歳、まだまだだ。
僕はこう見えて、全くそう見えないと思うのだが、最近ラップをやっている。大学の友人とFMC(ファッキンマイクチェッカーズ)というクルーを今年結成。フリースタイル(即興)もやるし、曲もあるし(5曲)、先日はライブもやってみた。トラックはメンバーが作り、自分がラップするパートのリリックは自分が書く。ラップするのは自分のリアルだ。ラップでしか言えないこともあったりして面白い。
限定ふむのZINE 「僕」は冒頭読み聞かせにより10部完売。
ただ言葉だけで自己紹介するのは得意ではないが、このようなマンガと、ラップする姿、オフの時の照れ臭そうに話すシャイボーイ感、そのギャップも含めた全部で、かなりの自己紹介になっており、「よくわからない人」とは誰にも思われないと思う。もっと深めて、さらにストーリーにしていって、「マツコの知らない世界」で撮れ高十分となるくらいうまく語れれば、1つクリアだ。
自律神経がお乱れになり、イラストのような精神状態。マンガが描けなかった。
これも、自己紹介。いつか効いてくる伏線。
どんなトラブルも伏線と思えばいい。
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