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新連載(一つめ)が始まる!

このnoteでは、有料部分でネーム(ラフの原稿)を毎週先行公開している「クレイジーで行こう(仮)」という作品の連載開始が6月で決定しました。
この作品では、ネームを僕が描き、作画をコルクのホリプー(『マチネの終わりに』マンガ版)が担当します。編集者だけでなく、コルクの作家陣からも意見もらいながら描いてます。それがいよいよ、始まっていきます。
僕は「りさこのルール」連載終了後からこの企画に参加し、もう一つの新連載「コミネ(仮)」と並行して準備を始めていました。どちらも実在する「一流の人間」に取材して、キャラクターを描いています。

この職業についてから、一流の人間にお会いする機会が増えました。僕はいつも思います。僕が変化する時はいつも、人と出会い、その人の影響を受ける時だと。つまりマンガ家になってから、僕は人生で最も「変化」し続けていると思います。

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◯日記のハイライトのコーナー

僕は毎日、コルクの仲間だけに公開している日記(1日の振り返り)を執筆しているのですが、今日はそれのリミックスというかダイジェストをここだけで載せます。自分でもダイジェストにすると、また新鮮に感じる。人生とは断片の集合だな。




この1週間、常に10分タイマーをかけながら過ごしている。10分ごとに時計が振動し、その度に、また10分タイマーをかける。これを続けていたら、10分の体感の違いを如実に感じるようになってきた。



インスタで、うちのコザクラインコのきよちゃんにそっくりなコザクラインコのガツオというトリがいたのだけれど、昨日、亡くなってしまったという報告の投稿がされていて、とてもショックを受けた。
飼い主の悲しみが、乾いた文体の投稿から溢れ出ていて、悲しさを表現する直接的な言葉は使われていないのに、とても悲しかった。
僕の奥さんはその投稿を見て「もうたっぷり楽しく生きて、愛されて、もう十分です。ってなった時に、この世を去るのよ。だから良いのよ」と言っていた。いつも、奥さんなりの悲しみの包み方があるなと思う。



◆たまに、童貞だった頃、片思いだった女の子にミスチルの歌詞の一節を送ったことを思い出して布団を蹴り上げることがあるが、それでも取り返しのつかないことではない。それですら、経験し、大恥をかいて良かったと思う。ちなみに、返信は来なかった。

この日記にインスパイアされて描いたマンガ▼




◆結婚式の前日という気ばりは何もない、仕事後にプロデュース101を見て、韓国チキンを食べ、うたた寝するという、夫婦共にものすごくいつも通りの1日を過ごして、なんか良いなと思った。しかしながら、新郎の挨拶や締めの言葉に最低限の型があることに先ほど気づき、やや焦っている。



◆乃木神社での結婚式を、快晴の中無事に終えました。昨日はゆっくりと休み、今日からまた始動です。
儀式の中でしか見られない両親の表情、奥さんの表情を見ることができてよかった、と思いました。若い頃は、みんな似たような結婚式をすることに懐疑的だったけれど、すくなくとも、自分がやる側になると、この型の中だから安心して出せる感情とか表情があるんだな、と思いました。王道っていうのは、王道になる歴史があり、基本的にやっぱりすごいものなのだな、と感じました。



◆うちの家のそばに「◯◯◯」という謎の理容室がある。店員は全員妙齢の女性で、朝からおじさんたちが店の前に並んで開店を待っている。電話予約はないのだろうか。窓のそばにはでかくて毛の長い猫が寝ていて、べらぼうに可愛い。店内を覗くと、似たような猫がもう一匹いる。さらに、窓には別の猫の写真が貼り付けてある(最近は、犬の写真に変わった)。
この従業員たちは、閉店すると、店の上の家が宿舎になっているのか、全員そこに帰る。いや、全員ではない。一部は、近くのアパートに帰っていく。そこも宿舎なのか。とにかく、住み込みでそこの理容室で働いているのである。
一体どういうことなのだろうか。僕が東京で一番好きな永福町大勝軒と同じく、住み込みの修行制度なのか?いや、しかし、、、どうもそれでは片付けられない独特の空気感が、彼女たちにはある。僕の奥さんは「カルトだ」と言っている。



◆昔、付き合っていた彼女に言われた言葉を、ふとたまに思い出す。
10年前くらいかな。そのころの僕も、あいも変わらず、何か作っていた。映画の脚本だったか、マンガだったか、忘れてしまったけれど、僕は行き詰まって「うあーーー」「苦しいーー」「辛いー」などと彼女の前で言ったときに、彼女はこう言った。
「せめて楽しそうにやってよ。」
これだ。この時のこの言葉が今も忘れられない。
「せめて楽しそうにやってよ。」
、、、この彼女に、僕は数日後に確か振られるのだ。



◆書道というのは、下書きもしないし、修正もしない。
常に一発書きだ。かっこいい。
究極、マンガの線も、そこに行き着くことはできないのだろうか?
僕が今、かっこいい絵の描く姿というのを想像した時に、一度も修正をしない、迷わない、一発描きで絵を描いていく姿が思い浮かぶ。
そうなりたいものだ、と思う



◆昨日は羽賀くんとクレイジーで行こうの仕上げの打ち合わせを一緒にやった。
2時間くらいだったけれど、かなり濃密な話し合いができたと感じた。読み込みすぎず、原作も読んでない羽賀くんの、パッと印象でくれる意見がとても貴重だ。


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、、、ここから先は、楽屋の奥。有料部分にて、6月から連載スタートするマンガの最新のネームを先行公開します!ご堪能ください。▼

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地方移住したマンガ家とその家族が、日々の生活で何を思い、何を創作し、どう暮らしているかがわかります。

出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…

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