更新が、夜更になってしまいました！！

雑に過ごした時間は1分もないつもり。１日は、真剣に生きるほどあっという間です。

さて。週刊楽屋ばなし02、スタートです！


◯雑談
さっき、ご飯を食べながらYouTubeで俗悪なエピソードを紙芝居形式の漫画で紹介するチャンネルを見ていたんだけれど
（一番有名なやつではなく、その方針すらパクリであるチャンネル）、
ものすごく陰謀論を煽る内容を定期的に差し込んできていて、なんだこれはと思っていたんだけれど、どうやらこのチャンネルは配信組織も匿名で実体を明かしていないらしく、ある種「カルト宗教」ではないのかということが一部で言われていると知った。
よく考えたら、ある種の極端な陰謀説というのは時に魅力的で、事実より面白く、「世界は実は黒幕がいて、表に出ているものには全て裏の真実がある」
という強大な悪を盲信することは、まさに新興宗教的かもしれない。

僕の中の最近腹が立っていることと繋がるところもあり、ここに、「りさこのルール」で園田が向き合うもののヒントの一つを得た気がしました。

◯「新作」について！
りさこのルールが完結した後、すぐに新連載を始める。
そのためには、今からもう準備をする。
今週の月曜日、担当編集の佐渡島さん、ポルシェ愛好家の経営者の方と一緒に、ある人物に取材に行った。

その人はポルシェのエンジンを修理、改良することにかけて世界トップレベルのおじさんであり、業界、特にポルシェファンの間では神のように知られている人だ。
何十年も前に、改造エンジンのポルシェで最高速度350キロを記録していて、その映像も見た。本当に僕のわからない世界だ。
僕は車には疎いし運転もクソ下手なんだけど（無事にドライブが成功する確率はイチローの打率を下回る）、
どんなジャンルであれ「超一流」の領域にいる人間には共通点があり、僕がそのような人物と会うことで計り知れない経験を得ることができる。
佐渡島さんの計らいで、僕はそういった普段会えない人たちに会うことができるのだった。

この人が本当に面白い人で、とにかくポルシェのエンジンの話となったら止まらない。話してる内容もそうだし、エンジンや部品を見せてもらったりもしたけれど、正直全くよくわからない。でも、その人があまりに楽しそうに、そしてこんなに素晴らしいものはないんだ、という勢いで目を輝かせながら語るのを見ていると、わからないけどとても面白い。
「夢中」とはこのことだ。
この人は車に出会ってからずっと、最高の夢の中にいるのではないか。
自分が楽しむ、楽しむことを追求し続ける。飽きることなど一回もないという。
収入や名声も気にしていないようだ。
この価値観。
外側に人生の目的を探し続けるのではなく、ただひたすらに内側に目的がある、という価値観。

佐渡島さんと帰り道、話したのだけれど、「鬼滅の刃」は主人公が最初から最後まで「妹を治したい」という明確な目的があり、それは「もっと強くなりたい」とか「世界のことを知りたい」とか「財宝を手に入れたい」とか、外へ外へと探し続ける目的ではなくて、ただ一つ、ずっと手元にある目的（問題）のために物語がある。
そういう観点で言うと、このポルシェエンジンを追求し続ける男の物語も、この時代にはまるものにできる可能性もあるとも言えるけれど、いかんせん題材がニッチだ。
でもこの題材だからこそ、魅力的な部分が多く、抽象的に広げてしまっては面白さが消えてしまいそう。
「電気自動車」には興味がなくて、ポルシェのエンジンの構造の美しさの魅力に取り憑かれている超一流のエンジン職人。
電気自動車のエンジンはロボットだけど、ポルシェのエンジンは人間の心臓を作っているような感じだと。そのくらい奇跡的な構造であり、発明した人は本当に凄いんだ、と何度も言っていた。今感動したかのように、何度も。

、、、この新企画については、続報をお待ちください！

◯楽屋奥へようこそ
さて、ここからの楽屋の奥では、10/10に発売が決定した「りさこのルール」電子書籍2巻をチラ見せいたします！
もちろん、恒例の最新話ネームの先行公開もあります。この回は反応がドキドキする回！

では、（シャッ）楽屋奥へどうぞーーー！！