「プロデュース101」から読みとく「人気キャラ」の話。
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「プロデュース101」から読みとく「人気キャラ」の話。

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今週も始まりました!毎週読みにきてくれるふむダチ(濃いふむファン)の皆様、ありがとうございます。

今週は、僕が今年もハマっている「プロデュース101」から読みとく「人気キャラ」の話。


僕の身の回りで、これを観ている人がほとんどいません。
僕は奥さんと一緒に、前シーズンも観ているし、本場韓国のこれまでのシリーズも全部見ているし、先日最終回を迎えた中国版のプデュ「創造営2021」も涙と共に見終えました。

一言で言うと、アイドルのサバイバルオーディション番組です。回によって、ボーイズグループの時もあれば、ガールズグループの時もあります。
この番組で爆誕したグループは、間違いなく売れるアイドルになっています。▼


この番組最大の特色は、国民投票と呼ばれる「視聴者による投票システム」です。

番組を見た後に、自分の推したいメンバーに、投票をして、練習生たちをアイドルへと導く応援をするのです。毎週ランキングが発表されます。ホストクラブみたいですね。でもお金じゃなく、ただただ推しに「投票」するのです。

ここで見えてくるのが、「どんな練習生が人気を勝ち取っていくのか」です。
ここに、僕のようなマンガ家が「魅力的なキャラクター」を描くヒントが見えてきます。

どんな練習生が人気を得ていき、どんな練習生は人気が得られず脱落していくのか?

もちろん、アイドルですから、顔は重要です。しかし、単純に顔だけを見たら、全員かっこいいです。歌唱力、ダンス力、もちろん大事です。その全てを兼ね備えている数名の練習生ならば、基本的に上位に入ることが多いです。しかし、そのどちらもない初心者練習生すら、人気を得ることもあるし、そのどれかを持ち得てるセミプロ練習生が、普通に序盤で脱落することもたくさんあります。

そこに一体どんな法則があるのか?僕はわかりました。

物語 です。

物語を生み出せる練習生は、週を追うごとに順位を上げていきます。

限られた配信時間の中で、数十名いる練習生全員を、同じ分量で映すことはできません。しかし、番組は限りなく面白くする必要があります。面白くするには、物語が必要です。だから、物語を生み出す練習生はたくさん映り、特に何も巻き起こせない練習生は、たとえダンスがうまくても、ほとんど映ることがありません。たくさん映っている練習生の方が、応援したくなる。というか、映っていない練習生のことは、認識する頻度も減ってしまう。

この番組で起こる物語って、どんなものか?

競い合う中で芽生える友情、ライバル関係、衝突、嫉妬、涙、成長、つまづき、葛藤、下克上、怒られ、、。例えば、こういうものです。
これらすべてに共通するもの、それは「関係性」です。人は1人では物語にならない。2人以上の人間がいることで、そこに物語が発生するのです。

先日感動のエンディングを迎えた中国プデュで、超人気イケメン練習生と、人気は中の下、顔面も下のラッパー練習生の熱い友情が番組内外で旋風を巻き起こしました。ラッパー練習生は、毎週、脱落の危機にあります。しかし、彼と離れたくない人気イケメン練習生は、順位発表のたびに、青ざめた顔で、涙目になり、親友が脱落するのではないか、彼と別れたくない、と緊張しているのです。国籍も違い、言葉もお互い覚えながら交流をして仲を深めていったこの2人の友情に、誰もがキュンとし、彼らを別れさすまいと、ラッパー練習生の順位は毎週上がっていきました。
ラッパー練習生は、元気な面白キャラで、もともとある程度目立っていて映像の分量もあったけど、イケメン練習生と親友になっていってからは、常に毎週2人の関係が映されるシーンがあり、どんどん映る分量が増えていきました。視聴者は2人に愛着を持っていき、結果的に、ラッパー練習生は最後の一歩手前まで残りました。そこでの別れは悲しいものではあったけれど、よくここまで残った、という清々しさもありました。彼のことが大好きになってました。デビューして欲しかった。(もし自分がプデュに参加したら、一番人気あるメンバーとめっちゃ仲良くなろう、という作戦を立てました。ばかだね)

、、、これはほんのわかりやすい一例ですが、つまるところ「人気キャラ」は「魅力的な関係性」によって人気キャラになっていくのだな、とあらためて思いました。「誰と仲がいいかもよくわからない」練習生は、回を重ねてもキャラの情報がなかなか増えていかず、キャラの情報が深まった練習生に追い抜かれていきます。


人が人に興味を持つ時。魅力的だな、と思うとき。好きになる時。

それがどんな時か?

何度もその人を目にして、目にするほど情報が増えて、周りとの関係性で、よりその人を知ることができているとき。

これはまさに物語のメインキャラクターです。


僕はプデュを見るとき、「ああ、この毎回同じルール、同じ型の中だから、期待するドラマが生まれ、期待する関係がみられるのだな、永遠に続いてほしい番組だな」と思います。自分が作る作品も、このニュアンスをうまく取り入れて、そんくらい「またあれを見たい、彼らに会いたい」という物語を作りたいと思いました。

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絵画のコーナー▼

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ここからは、楽屋奥(有料エリア)にて、僕の毎日のコルクでの創作日誌と、来月始まる新連載の準備中ネームを、先行公開!難産の末に、7話がひとまずできたので、1−7話を公開します。各話、随時ブラッシュアップしていってます。

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つのだ ふむ

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