僕、なぜトリをまとうのか
こんにちは!つのだふむです。
いやはや、今週月曜日に高熱が出てしまい、連載用ネームが佳境であることとぶつかって、先週分の週刊楽屋ばなしを更新できませんでした。毎週楽しみにしてくれているつのだふむ原理主義の皆様ごめんなさい。PCRは、陰性でした!
今は、平熱に戻り、経過は慎重に見つつも、だいぶ元の体力と食欲に戻りつつあります。
長くなりました。初めて来てくれて人、ありがとうございます。
ここは、マンガ家である僕が色々と創作の裏側や日常や記録を振り返っていく場所。
こちらのnoteをザクっと読んでもらうと、より読みやすいかと思います!▼
今日は、今週最新話がTwitterで更新された「ブランディングマン」を絡めながら、
「俺よ、どうしていく?」
ということを自問自答していこうと思います。
今週公開されたブランディングマン、こちらです。▼
「どうしていく?」というのは迷っている、悩んでいるということではなくて、ここまではこうだった、これから次はどうしていく?というやつです。
例えば、僕は去年の途中からインコスーツを着てトリ人間として自分を描いてますが、これってどういうことなのだろう?
僕はこれについて少し考えた時に、「鳥を飼い始めて、鳥が好きだからインコスーツを着ているって、安直だな」と思って、インコスーツを脱ごうと思ったんです。
しかし、ブランディングマン・西澤さんと話したり、マンガ家仲間と「お互いのプロフィール画像と背景」について話したりしているうちに、
「僕が自分をトリ人間として描いた」
ということををもっと深く掘り下げて考えてみると、良いのかもしれないと考えるようになりました。ここ1ヶ月くらいの話です。
「出会った人、全部マンガにする」が僕のキャッチコピーだとすると、
飼っているトリに、生活や人生を共にする存在そのものを見出し、それを着ちゃってる姿を自分とするのは、案外的外れではないのかもしれないな、とか考えたりした。
僕がマンガを描いている横で、トリはただ、水を飲んだり、ぼうっとしたり、毛づくろいをしたり、うんこをしたり、寝ている。
人の生活は、これとどれほど違うというのだろう。
自分は鳥籠に囲まれていないつもりでいて、自分という檻に囚われた行動しかできていないのではないだろうか。そして、いつだってそこを少し飛び出したいとは思っている。トリも、すきあらば出たい姿勢は示してくる。しかしそれもほんの束の間。
トリを見ていると、毎日の繰り返しを感じ、そしていつかくる終わりをも感じる。僕はそれが尊いものと感じている。トリに自分の生活を無意識に投影することが増えている。
トリ人間は、ここまでの意味だと少し抽象度が高くて、どんなマンガを描くマンガ家なのか具体的にはわからないという問題がある。トリのマンガを描くマンガ家だったらめちゃくちゃわかりやすいが笑、そうではない。「人生や生活を描くマンガ家」では広すぎる。
手塚治虫は自画像の鼻の誇張で、ディズニー的世界観を感じるし、鳥山明はあのロボ姿がまんまマンガの世界観を示してる。このご両人は、その自画像がそのまま自分のマンガにも登場できる。
僕はトリ人間が登場するマンガを描いてるから、世界観があってるようでいて、「リアル・ユー」や「REACH」、準備してる新作に、トリ人間は少しあっていない。しかもめっちゃあっていないのではなく、すごく微妙なズレのような。要するに中途半端に思える。
トリ人間が、僕が描く世界観とピタッと合うようになってくると、その自画像もピタッときて、僕がこれから描くマンガの世界観もピタッとくる。かもしれない。もしくは、全然的外れなことを言っているのかもしれない。
「ブランディングマン」でノーマルな僕がトリ人間になったこと、この先の展開で、もっと触れていくことになる。このマンガを通して、僕は本当に自分で自分を確立していこうとしている。
一つ、文章を書きながら気づいたこと。
インコスーツを着た僕は、着る前と比べて「どう」なったのか?それは変身なのか?ヒーローだとしたら、なんの能力を得たのか。今、そこが何にもない。
そこを具体的に描いてみるのもいいな、と思った。どんな存在になれたのかという表現が、世界観の羅針盤になるのかもしれない。
「良いモノ」はそこにあり、それを見つけるのは自分自身。
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ここから先は、僕の日記です!最後まで読んでくれてありがとうございました。
日記は文章と合わせて1、各日、1pマンガも描いてます。
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出会いをぜんぶマンガにする、インサイド・ストーリー
出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…
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