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週刊インサイドストーリー20241101

今日は僕はちょっと、みんなにもお伝えしていくと、佐渡島さんとの定例会で喋ったことをそのまま文字起こししてます。

どうやったら毎週金曜しっかりnote更新できるかなっていうのを 考えた時に、佐渡島さんに喋ったことをそのまま書いちゃうのが1番いいし、結構フレッシュな内容だからいいなと思って、それを今日試します。

じゃあ始めますね。

今月はネームの修正、運命のリフォーカスのネームの修正を入るために、 主人公のキャラクターをもう1回探り直すために、色々考えたり、1ページマンガ描いたりしてました。
で、 同時に、表紙のね、デザインも差し替えるっていうのがあったから、それも同時にやりながら、という形で試しました。


まず、表紙の話からすると、表紙を描き上げて、公開したんだけど、 見栄えっていう観点で言うと、良くなったっていうか、目を引く、クリックしてみようかなって思う度合いは確実に上がっただろうなっていうのは思ったのと。

前のバージョンは、「なんか怖い系なのかな」とか、そういう感じの印象があったのが、バディを感じる2人の男がいて、ホラーよりもアクションとかSFスリラーっぽい感じが 出る印象にはなったかなっていうのが、自分的には良くなったなという点かなと。

前のバージョン

それとは別に、良くない点、、、とは言わないけど、思ったことがあって。

「いい絵ってなんだろう?」っていうのを改めて考えたんですよね。
もちろん、線は自分なりに丁寧に引こうとか、いい顔を描こうとか、いいポーズを描こうとかはしてて。それはもう、イラストレーターのHiromu。さんが構成を作ってくれたから、あとは僕がキャラを描くだけだっていうのに集中できたんだけども、
マンガにおける「いい絵」っていうのを考えた時に、別に普段よりすごく丁寧とか、描き込みがあるとか、色が綺麗とかっていうことはとは別で、
「自分は何を基準にいい星哉が描けた、いい力描けた」ってなるんだろうって考えた時に、
最後までその基準っていうのは、あんまりわかんないままだったんですよ。

で、もちろん、ぱっと見のなんか絵としては、前よりは芋臭さとかがはなくなったかもしれないが、
芋臭さをなくした方がいいっていう判断もそもそも何基準なのかとかを考え始めちゃって。

描きたいことによっては芋臭い星哉のが良かったりするかもしれないわけで、なんか自分の中での、こうだからこういう絵ですっていうのが あんまないなと思いながら、結局そこが言語化できない中で、
「いい絵にするぞ」っていう、すごいぼんやりとした解像度で描いたなっていう振り返り。
逆にでもそれに気づいたのがいいことだなっていう風に思ってて。

で、それはやっぱりキャラクターを探ってることと繋がってて、この漫画のキャラクターと、そのキャラの目で見ていく世界観っていうことが、やっぱりバチっと来てないと、絵もなんとなく前よりかっこいい絵でしょっていう風な基準でしか描けてない。
だから、 なんとなくは良くなったと思うけど、「こういう狙いでこういう風に変えました」っていうのは実はまだないから、もう1回表紙は描き直すんだなと思ってます。

で、 表紙とは別に、キャラクターを探る中で、 今月はキャラの1ページマンガ描いたりしていた。
佐渡島さんから「なんか面白くならないね」とかフィードバックもらったりしてく中で。
自分の中でたどり着いたことっていうのがあって。

「問いのりさこ」とか「糸島STORY」のマンガのリズムとか、そのコマの展開とか、会話っていうのがあると思うんだけど、なんかあれっていうのは、 りさこを描くための形があれであり、リズム自体がキャラなんじゃないかっていう風に思ったんですよね。

りさこを描くには、このカメラワークとこのリズムっていう風にやってる。だからりさこがうまくいってるからって、そのマンガのリズムを他のキャラに当てた瞬間に、もう絶対それはうまくいかないんだなと。

それはもうりさこのものだから。この感じでうまくいったから、星哉マンガもこの感じでやりたいっていうのは、もうそもそも考え方がまず間違ってるんじゃないかなっていう風に自分の中で 仮説が立った。

例えば前に描いた1ページマンガで言うと、

星哉が服屋に行って服を試着する時に、毎回自分の服が似合ってるかどうかをカメラを構えるポーズで見るっていうマンガを描いて。これは実際に僕が鏡の前でマンガを描くポーズをして服を確かめてたら、りさこに笑われたっていう実体験をもとに描いたんだけど、
なんかそれはやっぱり、「星哉の良さを描くマンガ」っていうところで言うと、これは選ぶべきじゃなかったなっていう風に感じて。星哉を紹介したいときに真っ先に言うのはそれじゃないというか、星哉を伝えるリズムではないなと。りさことふむの関係のリズムになっちゃってる。


じゃあ、星哉で描く1ページマンガってなんだろうって考えた。
りさこのマンガが面白いと言われるのは、りさこが見てる世界を味わえるから面白い。
じゃあ、星哉が見てる世界を味わえて、それを伝えるリズムになっていたらきっと面白いし、星哉のことがわかるってなると思ったんですよね。
で、その形式ってなんだろうっていう風に考えたのが、シンプルに「星哉ってこういう時に、世界をこう見て写真を撮るんだよね」「星哉ってこうやって世界を受け止めるんだよね」っていうのを考えて。

で、これはりさこだと当てはまんないなっていうものを考えたりしたんです。
これ、りさこでやったらなんか違うなってなるけど、星哉だったらやるな、ということ。
例えば、こういう1ページマンガを描いた。

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地方移住したマンガ家とその家族が、日々の生活で何を思い、何を創作し、どう暮らしているかがわかります。

出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…

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