週刊インサイドストーリー20241108
今週の振り返り、かつ、今僕が考えてること。
途中でネームをはさみつつ、話していきます。
僕の原体験になってる映画はなんなのか?
子供の時は「ジュラシックパーク」で、20代になってからは「ボーイフッド(6歳の僕が大人になるまで)」なんじゃないかっていうことに気がつき、その2作を、自分の中で軸として、創作について考える時や、何かチェックするときの基準にして考えていこうっていう風に決めまして。
まず、この2つの冒頭がどうだったのかなっていうのをちょっと考えまして。
まず、 「ボーイフッド」。
少年がね、ずっと空をぼんやり見てるところから始まって。
そこに、学校から出てきたお母さんが来て、もう行くわよっていうところから入るんですけど。
それで子供が立ち上がって、お母さんにこう言うんです。
「お母さん、僕、スズメバチがどうやって来るのかわかった。空に水をぱって投げると、それがスズメバチになるんだよ」っていう、結構不思議なことを言うんですよね。
で、お母さんは、そうなのすごいねって、受け流す。
その後、車の中でお母さんが「あんたテスト出してないらしいじゃない。カバンの中からくしゃくしゃになったテストが出てきたよ」
「だって出せって言われなかったんだもん」
「出せって言われなくても、普通出すでしょ。あと、あんた、ずっと窓の外見てるらしいじゃない」 みたいな会話が続く。もうここまでで、その少年が、 なんかそういう子なんだなっていうのは、掴めるんですよね。ちょっと不思議な子なんだな、と。
この映画の導入は、こんな感じで、結構ゆったりとしたリズム。
一方、「ジュラシックパーク」。
夜のどこかの島で、すごい重装備した軍人たちがいて、 なんかでかいコンテナを運んでるんですけど。そこに獰猛な何かがいて、途中で暴れ始めて、軍人の1人が、中に引きずり込まれてしまい、みんなで助けようとする、みたいな。
なんかわかんないけどすごい怖いっていうシーンから入るんですね。で、そこにまだ主人公はいなくて、どちらかというとそういう世界観というか、そういう怖いのが出てくるっていうのがわかる感じで始まる。
さらにその次のシーンで、まだ主人公出てこなくて、昨日のあの島の事件のせいで、出資者たちが渋ってるみたいな、関係者の話が入ってきて。さらになんか琥珀に包まれた蚊の化石が出てきて、そのDNAでおそらく恐竜を再生したんだなっていう設定を分からせて、 その次のシーンで、ようやく主人公である恐竜博士が化石を発掘してるシーンに行く。
そこで主人公のキャラクターを結構すごくしっかり見せるなって改めて思ったんですけど。
恐竜なんてでかい七面鳥みたいで全然怖くないや、って言った子供に対して、主人公がすごいむきになって、ラプトルはお前のことなんて 腹を引きずり出してこうやって殺すんだぞみたいなことをすごい怖がらせながら言ったりして、恐竜のこととなると、子供に対しても本気でそうなっちゃうみたいな。
この2つの作品の冒頭を比べた時に、
「ボーイフッド」は最初に主人公とかお母さんのキャラをゆったり見せて、リズム的に、そういう風に親子の人間ドラマを見せていくのかな、くらいしか予測が立たない感じなんですけど、
ジュラシックパークの方ではド頭に怖い恐竜シーンがあることで、その後に結構ゆっくりとしたキャラを見せるユーモラスなシーンがあっても、恐竜が出てくるところにこの人が行く話なんだなっていうことが明確に分かる。
もしもジューシックパークのド頭の恐竜のシーンがなくて、化石発掘している主人公のシーンから入ると、何の映画なのか決まりきらない。化石が好きな夫婦のドラマかもしれない。そこから急に恐竜出てくるSFアドベンチャーになると、結構びっくりするかも。
運命のリフォーカス冒頭案ネーム
さて。
その上で僕のネームなんですけど。昨日書いた ネーム。
ちょっとこれを元に話したい。▼
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出会いをぜんぶマンガにする、インサイド・ストーリー
出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…
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