おれの「タテスクマンガ」を振り返る(後編)
こんにちは!つのだふむです。
初めて来てくれた人、ありがとうございます。
ここは、マンガ家である僕が色々と創作の裏側や日常や記録を振り返っていく場所です。
こちらのnoteをザクっと読んでもらうと、より読みやすいかと思います!▼
今回は、前回に続き「おれのタテスクマンガ」を振り返る。
前回は、「良かったところ」を振り返りましたが、
今回は「悪かったところ」を振り返ります。
前回▼
正直、全体的な悪かった点は、前回の「良い点」以外のところは、
全部悪いと言って良いかもしれないと思いました。
例えば、、、
これってもう、最終回なのですが、ただコマが縦に並んでいるだけで、構図の面白みもない。内容も、2人の男が会話しているだけ。派手なシーンの前振りにもなっていない。
つまり、
「縦スクロールマンガであること」の意味は特にない。
やっぱり、これじゃダメなんだと思いました。
つっまんねーコマ割りと構図!!!!
このシーンて、緊迫感がピークで、いかようにも演出することができたはずなんです。ありえないなー!もったいなすぎる。コマが縦に並んでいるだけ。構図も無味無臭。迫力も不気味さもない。
前回紹介した、「良い点」以外は、全てこんな感じなっていると僕は感じました。なので、もはや「悪い点」は紹介しきれない。笑
とにかく、あまりにも、面白味のある演出が少なすぎる。
ストーリーや作画ではなく「タテスク」の悪い点というところに絞った時に、本当に、全部だ。地味なシーンが派手なシーンの振りになっていれば意味があるけど、そういう意図が見受けられるところもほぼなかった。
「派手なシーン」のパワーが弱いので、それを基準にして、そこを立てるために、よりつまらなくしてるとすら感じるタテスク運びだ。
タテスクでどうやって見せるか、を考えたら、構図ももっと面白くできる。
もちろん全て、その演出の意図は心理描写を爆増させるため。このマンガは、もっともっと心理描写にタテスクで迫る実験をするべきだった。アクションやホラーでもない人間ドラマで、心理描写がここまで迫れるのか、ということを示したかったな。
なんか、吹き出しの配置とか、コマのサイズとか、コマの間のあけ方、みたいなことはよく議題に上がるんだけど、僕はそういうことじゃねえな、と振り返りながら感じた。
それを突き詰めて得られる読みやすさみたいなものは、もちろん前提として必要かもしれんが、そういうところじゃなくてもっと根本的に演出としてタテスクを捉えていかないと、やっぱり見開きの方がよくできたシステムだよなってことに行きついてしまうと思った。
読みやすい、とかじゃなくて、圧倒的な体験をタテスクで発明したい。
縦スクマンガを色々と読んでみても、縦で迫力を出すことに活かしているマンガはポロポロあれど、ストーリーと感情を最高に演出することに成功してるようなものがほとんど見つからない。僕の主観だけれど。
僕は、新作2本でそこに挑戦する。改めて、そう決めた。
自分が映像出身であることも、最大限活かしきりたい。
タテスク2本連載した経験は宝のはずだ!
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12/4の土曜日に、久しぶりに根津カレーラッキーでファンミーティング「ふむ会」を開こうかなと考えています!
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初めての方、大歓迎しています。ふむダチは穏やかで和やかな人ばかりです。
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出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…
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