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令和実家怪談

今日のふむごと、今日は移動中に執筆。
先日の実家での心霊話。

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先日、確定申告で実家に帰った時に、父がこんな話を始めた。

「寝室に、幽霊が出るんだ。」

突然の怖い話スタートに、僕はぎょッとしたが、父はお構いなしに話を続ける。

「寝ているときに、これまでに三度、肩を叩かれたんだ。お母さんが起こしに来た、と思って目を開けると、誰もいない。確実に、体に触れられた感覚があるのに。」

それを横で聞いていた母が、合わせ技のように話し始める。

「あの部屋、おかしいのよ。私が1人でいるとき、必ず同じ時間にラップ音が鳴るの。」

ラップ音、、、?そんなさらりと心霊言語を言う、、?と、動揺している僕に、母が畳み掛ける。

「ある日、その音がしたところを見たらね、、、じいじの写真が落ちてたの。」
「それがあってから、部屋にじいじの仏壇を作ったのさ。」
と、なぜか得意げに父が締めた。

、、、たしかに、帰宅したら寝室に手作りの仏壇ができていて、じいじはだいぶ前に亡くなったのに、急にどうしたんだろうとは思っていた。
なかなか前フリが効いてるじゃないか。
にしても、この話をする2人はまったく怖そうではない。むしろ嬉しそうだ。

あぁそうか、と思った。

こうやって物語にすることで、死んだじいじの近況を話しているような感じなんだ。
多分2人は、僕に話すときに、盛って臨場感を出している。
そして、ばらばらの些末な出来事を「祖父が会いに来た話」に2人がかりで仕上げている。

伝えたいことが決まって、そう組み立てたのだ。マンガづくりと一緒だ。

たいそうなことじゃない、人に伝えたいことを伝えるときに誰でもやることなのだ。

人が物語を作るのは、会えない人に会えるからなのかもしれないなぁなどと思いながら、風呂に入って寝た。


<今日のスケジュール>

10時−11時 移動、note
11時−13時 オイルマンガ仕上げペン入れ
13時−13時30 お昼
13時30−18時30 オイルマンガ仕上げペン入れ
18時30−21時 マンガ専科

(もう2月も終わりだ。
昨日の夜、今の進捗の現状をあらためて確認したところ、かなりキツイ状態になっている。
「なぜ2週間前より残り日数が減ってるんだ?!」という謎の思考回路になった。
今日はアクセル全開で朝からやり切るしかない。)

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地方移住したマンガ家とその家族が、日々の生活で何を思い、何を創作し、どう暮らしているかがわかります。

出会いをぜんぶ、マンガにする。 自分の生活と、どんな出来事も味わい、マンガにしていくマンガ家の日々の日記と、移住した糸島での暮らしを描いた…

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