この日は朝からワクワクしている。佐渡島さんから紹介してもらった、紹介制の腰痛治療に行く予定だから。すごい効くとは言われているが、どんな施術なのか聞いても判然としない。それゆえにぼくのワクワクはどんどん膨らんでいた。夕方からのその予定に向けて、スマートに仕事をし、だらだらし、マンガを描き、ネットサーフィンで波に乗る。
お昼ごはん。中華料理屋。

先日予告した「noteでサポートしてもらったお金で、普段の自分なら注文しないようなプラス一品」コーナー。

佐渡島さん、とっちーのサポート金発動！！！ギュイギュイギュイ！！

甘辛唐辛子 秘伝の手羽揚げ 320円

昼から？！昼からこんな酒のツマミみたいなものを！！！チャーハンとともにかきこむ！！
こんなこと、普段の自分しない〜〜〜〜！！
数百円でも、サポートによって起こるぼくの人生の変化、すごい。自分一人で変化するのはなかなかできない。人は、人ととの関わりの中で変化する。これもそれを実証！ありがとうございました！！！！

夕方、腰の治療のため会社を切り上げ渋谷へ。

少し迷いつつも、「これが紹介制か、、目立つ店構えでドーンとあるわけないよな」と昂ぶる。そしてようやくたどり着いたビルの10階、赤い扉を開けると、そこには綺麗なお姉さんが「こんにちは」と出迎える。ムキムキのおっさんじゃないだけで、ぼくにとってはすでにリラックスモードだ。かつて、入った治療院がおっさんと二人きりでの施術で、仰向けでの治療のときに「なにこれ？」と思ったものだ。話を戻そう。ぼくは簡単に初回カウンセリングを受け、痛い箇所、原因とか日常生活のことを伝え、施術用の着衣に着替えてうつ伏せになる。どんなマンガ描くのかとか、佐渡島さんとのなれそめとかの雑談をしながら、腰に指を当てたりチェック的なことをされる。さあ一体なにが始まるのかとドキドキワクワクして待つ。しかし、一向に始まらない。ずっとチェック的なことをしている。雑談の合間に意を決してたずねる。

「すいません、今ってなにしてるんすか？」

「骨の位置を調整してます」

え今？！もう！？ あまりにもソフトタッチで、まだなにもされてないかのような手つきだったので衝撃。だが次の瞬間、腰の奥の方に、ズーン、、と針治療をしたときのような鈍い痛気持ち良い、響く感じが。先生曰く、整体みたいにグイグイ押したりポキポキ鳴らすのは、その圧力分身体が反発したり、熱を帯びるので、全くよくないとのこと。基本は体が自然な骨の位置に「戻る」ように施術する。
それが、オステオパシー。おれは、オステオパシーを受けているのだ。椿三十郎の脚本じゃないが、ここから先は言葉では書けない。とにかく、おれは骨の位置を、ソフトタッチで自然な位置に戻された。あと、「脳圧」も下げてもらった。脳圧についても詳しく聞いたけど、それをここで説明しだすと、また脳圧が上がってしまいそうなので割愛する。
施術後、鏡で自分の姿勢を見る。ものすごく姿勢がよくなっている！！先生曰く形状記憶させたので、もうこれが維持されるらしい。だからお客様が通わなくてすんじゃうのよね、と笑う天使的な存在がそこにいた。すごく衝撃を受けたので、先生が最近出版した本もその場で買ってしまった。今買うの？！と驚いていたな。キモかっただろうか？

さて、背筋ピーンとなった状態で、そのまま渋谷で編集補佐のむーさんとフィールドワークvol.2。コルクのそばの公園で、「ダンスしてるホームレスがいた」という情報を聞きつけたので会いにいくも、いない。死んでるかのように動かない若い男性ホームレスがいたが、多分寝てるので話しかけず。
その後ぶらぶらと渋谷を歩き回る。

ホームレスが家をつくらないようにしてるフェンス。フェンスのない歩道橋の下は、もちろんホームレスが家をつくっていた。
さらに歩いていくと、横断歩道の脇や、ツタヤ前の地下鉄階段エリアで、バンドやヒューマンビートボックスの人が演奏している。ぼくはむーさんとのこのフィールドワークで、また気づいたことがあった。街には、ホームレスが家をつくりがちな場所、パフォーマーがパフォーマンスしがちな場所、人々が腰を下ろしてたまりがちな場所がある。そうなる理屈もあるし、「そうなる場所だから」そうなっているという逆説的な場所もあるはず。「場所のクセ」。西荻窪のあの「家のない人」もクセの中にいる。僕はこの日、かなり人と街のクセを俯瞰してみた。少しだけ、西荻窪のあの「家のない人」になった気持ちで。帰る家がない人は、帰る家（場所）を探すつもりであるくとしたら、場所のクセに引き寄せられていく。路上ミュージシャンは少し似てるのかもしれないけど、僕は路上ミュージシャンでもないので、はじめての街の見方をした。

その後はむーさんと普通に飲み会して、ムーさんを深堀りした。内容は書かない。

大好きすぎるふむダチのみなさん、最後まで読んでくれてありがとう！
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